Updated Date: 2019-08-20 16:06:14

人間力を養成するユニット別キャリア教育

― 社会に貢献できる自立した女性の育成 ―

文部科学省 平成18年度「現代教育取組支援プログラム(現代GP)」採択

ビソシエとは

Become Independent in Society(社会的自立)の略称であり、自立性の育成を掲げる本取組の象徴ともいえる言葉。
「自立した女性として社会で活躍してほしい・・・」そんな願いを込めて、本取組で学生たちが制作するウェブ壁新聞のタイトルにもなっています。

総合文化学科がキャリア支援室と
連携して展開する
実践的総合キャリア教育

文部科学省:現代GPプログラム採択

東日本の短大では唯一の採択!(実践的総合キャリア教育の推進) 聖徳の就職支援プログラムの「質」と「内容」が高く評価されました。

現代GPとは

「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」、通称「現代GP」は、文部科学省が特色ある大学の取組を育成・支援する事業の一つです。国公私立の大学・短大などから申請された取組の中で、特に優れたプロジェクトを選定して、2年間の財政支援が行われます。総合文化学科の新しい教育プログラムが採択されたのは、現代GPのテーマの一つ「実践的総合キャリア教育の推進」。平成18年度は同テーマに対して全国の国公私立の大学・短大から176件の申請があり、採択されたのはそのうちの33件。短大だけでみるとわずか3件。東日本では本学のみの採択でした。

現代GPの選定理由

女性のための実践的総合キャリア教育の課題に対応する「ユニットをきちんと定義し、キャリア教育の導入から完成までを組み立て、段階的に育成しようという意欲が感じられる取組」であったことが選定理由としてまず挙げられています。また、「授業計画やスケジュールは具体性があり、実施可能なレベルで立案」されていること、「新聞制作を通じてさまざまな力を身につけさせるという手法を取り入れ、そのプロセスで地域社会あるいは保護者との連携をとるなどの工夫」も評価されました。さらに、実施や評価において「全学的な組織体制を整備している点」も高く評価されました。

ビソシエ

取組の概要

2年間4つのユニットに分けた段階的・実践的キャリア教育システムで 社会的に自立した"BISOCIE WOMAN"を育てます。

聖徳大学短期大学部総合文化学科では、社会に貢献できる自立した女性の育成をより推進するために、平成18年度から独自の新しいキャリア教育をスタートさせています。入学から卒業までの2年間を4つのユニットに分け、段階的・実践的に「就職=自己実現」へと導くところがその大きな特色です。「人間力を養成するユニット別キャリア教育」と名づけられたこの取組は、発想や手法、またそれを実施するための組織体制などが高く評価され、文部科学省の平成18年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に採択されました。

 
ユニット
 
目的
科目
学習内容
1

キャリア導入<br /> 
ユニット<br /> 
(導入)
  基礎学力と自己実現への意欲を向上させます。   基礎ゼミ
人文科学総合講義
自然科学総合講義
  ●一般常識試験の問題演習
●就職・仕事・社会への視点養成
自己探求<br /> 
ユニット<br />
(発見)
  グループワークを通して、自分で考え、行動する能力を養います。   キャリアスタディ I   ●自己発見アセスメント
新聞の制作
●営業責任者によるセミナー
(自分の適性を探る)
2

仕事探求<br /> 
ユニット<br /> 
(練成)
  さまざまな仕事の内容を理解し、自分の将来像を描きます。   キャリアスタディ II-1   ●営業責任者によるセミナー
(仕事の内容を理解する)
●ケーススタディによる企画提案
社会探求<br /> 
ユニット<br />
(完成)
  ビジネスの基礎知識やマナーを身につけ、社会への適応力を磨きます。   キャリアスタディ II-2   ●経営・マーケティング基礎講座
●ビジネスマナー講座
●テーブルマナー研修

キャリア教育の意義と必要性

女性のためのキャリア教育は重要な現代的課題。
社会的ニーズに応える就職支援教育をさらに進化させました。

女性の社会進出や男女共同参画社会の実現を促進するためにも、また若年者の雇用問題への対応を図っていく上においても、キャリア教育の充実は大きな現代的課題です。現代GPに採択された総合文化学科の取組は、キャリア支援室(=進路指導担当事務部門)と連携しながら、正課のカリキュラムだけでなく、個別の指導やカウンセリング、課外の講座なども交えて総合的にサポートしていくキャリア教育システムを構築しています。

教育目標

人間力を養成する4ユニットで社会的課題の解決を図ります。

総合文化学科の新しいキャリア教育の取組は、就職指導の現状や短大生の社会的課題を整理・区分し、それぞれに対応した教育目標を設定するところからスタートしました。そして、課題(目標)ごとにユニットを設定。それぞれのユニットに、課題解決に適合する科目を配置し、導入から完成までのプロセスが辿れるように設定しました。ユニットで束ねることにより、各科目での成果は、その属するユニットの教育目標達成へとつながります。またそれらが統合されることで、キャリア教育全体の目標到達へと収れんする構造をなしています。

目指す人材像

自己の判断でキャリアデザインを描き、
主体的に活動できる自立した女性の育成が目標です。

課題解決に適合する科目を各ユニットに配置することで教育目標と教育内容(科目構成)が直結し、学生も教員も常に目的意識を持って取り組めるシステムになっていることが、この課題対応型ユニット方式の最大の意義といっていいでしょう。社会に適応し、自発的に貢献できる資質・能力を「人間力」と呼ぶなら、本取組ではそれぞれのユニットごとにそうした人間力に磨きをかけ、そして「シンキング」「アクション」「チームワーク」という社会人基礎力も養いながら、自己の判断でキャリアデザインを描き、主体的に活動できる自立した女性の育成をめざしています。

教育スケジュール

多面的な支援によって、効率的に自己実現を支えるプログラム。

女性のための実践的総合キャリア教育の課題を4つに区分し、それぞれに対応する教育を正課のカリキュラムの中にユニットとして設定。また、正課のカリキュラム以外にも、課外の講座や個別指導などを通して、多面的な支援が展開されます。諸活動の実施にあたっては、総合文化学科の教員とキャリア支援室が緊密な連携体制をとり、常に目的意識と情報を共有。多面的な支援によって、効率的に学生の自己実現を支えることが可能です。本取組では、平成19年度以降卒業生を対象として、キャリア教育全体に対する達成感・満足度100%、就職率100%をめざしています。

教育方法

新聞(自己探求ユニット)

自己探求ユニットの科目として実施する「新聞の制作」は、本取組の中でも最も特色ある内容を持っています。ウェブ新聞制作のグループワークを展開し、その制作の実践を通して、読み書き能力、企画力、表現力を強化。また、コミュニケーション能力、行動力、主体性などの育成も図ります。 また、制作から発表までの各段階において自治体や企業等との連携を図っていること、さらに保護者参加型のシステムを組んでいることも大きな特色です。保護者に対しては新聞への寄稿や学園祭展示、発表大会への参加を促すことにより、親子でキャリア教育や女性の社会的自立の重要性を考える場を提供しています。なお、事前に保護者対象キャリア教育ガイダンスなども実施し、成果を高めています。

人文科学総合講義/自然科学総合講義 (キャリア導入ユニット)

基礎学力の向上がキャリア導入ユニットの教育目標。1年次に設定した「人文科学総合講義」では国語、英語、政治経済、国際社会等の一般常識、「自然科学総合講義」では学力別にクラス編成し数学等の基礎学力を、それぞれ講義と演習で向上させます。

基礎ゼミ (キャリア導入ユニット)

キャリア導入ユニットでは、自己探求・仕事探求・社会探求への導入科目として「基礎ゼミ」も開講。少人数制のゼミを通して、「学び方」の基本姿勢、論理的な思考方法、社会の動向に関する基礎知識、円滑な人間関係のためのコミュニケーション、文章の書き方などについて学びます。

グループワーク (自己探求ユニット)

自己探求ユニットでは、「女性のライフステージと仕事」「自己への心理学的アプローチ」などいろいろなテーマについて議論する「グループワーク」も実施。コミュニケーションの面白や難しさを体験します。また、ドリームプラン(自分の目標とそれに向けて何をするか)の作成や発表も行います。

営業責任者によるセミナー (自己探求ユニット)(仕事探求ユニット)

総合文化学科の学びの領域である14ブランチに関連した企業の営業責任者を招聘して、自己探求ユニットで8回、さらに仕事探求ユニットで8回セミナーを開講。実際の業務内容についての説明を聞きながら、自己の適性を探るとともに、ブランドやイメージ先行による業界選択を回避し、就職先を選ぶ際のミスマッチを防止します。なお、仕事探求ユニットのセミナーについては、保護者への開放も予定しています。

ケーススタディ (仕事探求ユニット)

仕事探求ユニットでは、右記のようなテーマでグループディスカッションや企画プランを考える「ケーススタディ」の科目も用意。外部NPO団体のメンバーに補佐役になっていただきながら、分野別にケーススタディを行い、いろいろなビジネスの実践例について企画づくりの練習を行います。

ケーススタディの<br /> 
主なテーマ<br /> 
(平成19年度)
ショッピングセンターと業界を考える
レストランメニューを考える
携帯電話機能を考える
旅行・ホテル営業強化策を考える
新刊雑誌を考える
書店陳列を考える
ファッションを考える
グループワーク BISOCIE 制作指導(対1年生)

経営・マーケティングの基礎講座 (社会探求ユニット)

2年次の後期にはビジネスの基礎知識の学習を行います。社会の仕組みに関心も知識もないなど、社会認識の未熟が短大生の社会的課題として指摘されています。ここでは社会適応力の向上を図るために、外部講師やキャリア支援室の協力を得て、経営やマーケティングの基礎講座を開講。社会的自立をめざして、実社会への導入科目としてのキャリア教育を展開します。

ビジネスマナー講座/テーブルマナー研修 (社会探求ユニット)

社会探求ユニットには、社会適応力の向上をめざして、ビジネスマナー講座やテーブルマナー研修も用意しました。マナーを知らないがために社会や職場でひんしゅくを買う若者が増えてきました。ビジネスマナーやテーブルマナーも女性のための重要なキャリア教育と位置づけて、実践的な講座や研修を2年次後期における正課のカリキュラムとして実施します。

Editor: 山下 伸夫
Updated Date: 2012-05-26 15:40:26